ルート・ブリュック~蝶の軌跡~
こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。
先日、東京ステーションギャラリーで
《RUT BRYK(ルート・ブリュック)~蝶の軌跡~》を見てきました。
ルート・ブリュック、北欧がお好きな方はご存知かもしれませんが
フィンランドを代表するセラミック・アーティストです。
約180点もの作品が初来日とのこと。
館内の一部が写真撮影OKでしたので
少し雰囲気を・・・
「ライオンに化けたロバ」
ポスターやフライヤーにもなっている代表的な作品です。
この写真だとわかり辛いのですが、おなかにロバが隠れています。
「ボトル」
2枚の陶板をつなげてあります。
ひょうたん型のボトルはカイフランクデザインのモノらしい。
「ヴェネチアの宮殿」
釉薬の透明感や色合いと、下地の起伏などが相まって
どの作品も表情豊かです。
「母子」
どこか遠い目をした母はブリュック本人と言われています。
画家で蝶類の研究者でもあった父の影響で、
蝶の作品も多数残されています。
残念ながら撮影禁止だったのですが、
色鮮やかな蝶が設えられた壁面はとても美しく、
いつまでも眺めていられました。
また晩年はガラッと作風が変わり、
モザイクタイルを組み合せた大きなレリーフ作品も。
建築家が夢だったブリュックが、セラミックを使って建築に
関わっていくことも、何か不思議な感じですね。
いつかヘルシンキの市庁舎などに設置されている作品を
見ることが出来ればいいな、と思います。