KARIMOKU CASE STUDYのご紹介② デザイナーとブランド名の由来
こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。
KARIMOKU CASE STUDYについて、今日は
デザイナーとブランド名の由来についてご紹介します。
砧にあるメゾネットマンションのリノベーションをする際に
家具もインテリアデザインの重要なエレメントだ・・・ということで
新しいブランドがスタートしましたが、そのリノベーションをされた建築家2組が
ブランド立ち上げのデザイナーということになります。
1組目が、Norm Architects(ノームアーキテクツ)。
2008 年に設立されたデザインスタジオであるNorm Architectsは、「ソフトミニマリズム」と
いうデザイン哲学のもと、インダストリアルデザイン、住宅、インテリアデザイン、写真、
クリエイティブディレクションなど、その活動は多岐にわたります。
デンマークの首都コペンハーゲンで最も歴史のある通りにオフィスを構え、
時代を超えた美しさ、自然素材、控えめでありながら洗練されたスカンジナビアデザインの伝統に
基づいたデザイン活動をおこなっています。
何が人間の感性を高めるのか探求することで、空間や物、アイデアやイメージを
最もシンプルな形へと削ぎ落していき、加えるものも削るものも何もないという絶妙なバランスと
自然な心地良さを見出すことがNorm Architectsの神髄です。
2組目は、芦沢啓治氏。
a r c h i t e c t u r e W O R K S H O P 、s u p e r r o b o t を経て、2005年芦沢啓治建築事務所を設立。
その活動は建築設計だけにとどまらず、家具、照明デザイン、金物製作など多岐にわたります。
素材との対話を通じて、特性を最大限に引き出す過程で導き出される
「正直なデザイン」を特徴としています。
東日本大震災を背景に復旧・復興のために2011年には石巻工房ブランドを立ち上げ、
支援活動を行うほか施設の復旧や改修に携わり、再び立ち上がる街の姿を皆で考えるための
D I Y による家具づくりをおこなっています。
それぞれのお名前で検索していただくと、
関わった仕事が色々とご覧いただけるかと思います。
そして「KARIMOKU CASE STUDY」というブランド名、
アメリカにある「CASE STUDY HOUSE」がヒントになっています。
CASE STUDY HOUSEは、雑誌「アーツ・アンド・アーキテクチュア」がスポンサーになり
行われた実験的な住宅建築プログラムで、
1945年から1966年にわたってアメリカの西海岸で実行されました。
#28まで構想されていたそうですが、未施工のものも複数あったとのこと。
チャールズ・レイイームズやエーロ・サーリネンなど、家具デザイナーとしても
有名な建築家も携わっています。
イームズハウス(#8)やピエール・コーニック(#21)など
画像もたくさん出てきますので、ご興味があればぜひ検索してみてくださいね。
この実験的なプログラムですが、建築家が住宅のインテリアも含めて設計、
数々の新しい家具も生まれました。
このように、家具をデザインすることを、家具ありきではなく
建築からアプローチするという考えが、今回のブランド名のヒントになったとのこと。
CASE STUDY HOUSEで生まれた家具たちのように
KARIMOKU CASE STUDYも、みなさんに長く愛される家具になりますように・・・