家具・インテリアの基礎知識・・・木材の話 その4

 


こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。


今日は木材の話の最後、


木材の使い方による価値の違いについて、です。


 


木材は樹種により価値が変わりますが、


加えて木材をどう使うかで、価値も変わってきます。


 


====================


■単材


====================


一般的にムクと言われ、一本の木材から挽き割られた物。


挽き割り方(木取り方)によって、価値が変わってきます。


 



◆板目(いため)


年輪に接するように挽いたもの。


年輪(木目)は曲線模様になり、この木目の出方によって


価値観が変わります。


 


◆柾目(まさめ)


樹木の芯よりに沿って挽いたもの。


年輪(木目)は直線模様になり、反り・ねじれなどが起こりにくい材です。


 


====================


■集成材


====================


小さく挽き割られた木材を、繊維方向に集成接着してつくり上げたもの。


強度や品質が安定しているので扱いやすいと言われています。


 



◆集成材(巾ハギ材)


板材を縦方向に挽き割り、巾方向に接着した材です。


テーブルの天板などに使われますが、長い材料が必要になるため


集成材の中では高価値になります。


 


◆集成材(小角材を縦横ともに接着した材)


木材を縦方向にジョイントして長い材料をつくり


横方向に張り合わせてつくられた材です。


 


◆積層材(材の厚み方向に重ねて接着した材)


木材を厚み方向に並べて接着したものです。


太い部材や厚く長い部材を加工する目的などに使用されます。


 


====================


■無垢材


====================


無垢(ムク)材は、一本の材から挽き割られた材を


指していましたが、最近では集成材を含めて無垢と呼ばれています。


 


====================


■天然木化粧材


====================


いわゆる「突板(つきいた)」と呼ばれるもの。


丸太の原木や角材を、薄く削った材で、天然木の美しい木目や


希少価値の高い木目は、突板にして使われています。


 


◆特殊杢


原木の異常成長などで生じたねじれや湾曲を切り出したときに


現れる複雑な模様木目を特殊杢と呼びます。


鳥眼(バーズアイ)杢・縮杢・縞杢などの種類があります。


 



 



 


ふたつの写真はドマーニブランドで使用されている突板です。


このように希少価値の高い特殊杢を使い仕上げています。


 


 


ほかにも、木材から人工的につくられた突板があったり、


メラミン化粧板や、木目を紙や板にプリントした化粧板、


紙に特殊な樹脂を染み込ませてつくられた強化紙化粧板など


様々なものがつくられています。


 


 


ダイニングテーブルの天板ひとつとっても、様々な仕様・特徴が


ありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


一覧に戻る