家具・インテリアの基礎知識・・・木材の話 その3

こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。


今日は木材の性質や用語についてご紹介します。


 


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 ■木材の性質


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木材は、狂う・割れるといった性質を持っています。


その原因は、木材が植物であり、繊維で出来ているためです。


樹木の成長は、太陽の恵みをどれだけ浴びるのか、


また温度や湿度にも影響を受け、


さらには木材の辺と芯でも異なります。


 



◆木表と木裏


樹皮に近い肌を「木表(きおもて)」、


樹心に近い肌を「木裏(きうら)」といいます。


木材の乾燥が進むと、木表の収縮が木裏よりも大きいため


板にしたときに反ってしまいます。


 


「板」という字は、木が反ると書きますが、


反らない木材は無く、反りの大小は樹種により異なります。


 


 



◆辺材と心材


辺材は木の外周部、芯材は辺材に囲まれた内部のこと。


辺材は一般的には淡い色で軟らかく、


芯材は濃色で材質は硬いです。


 


 



◆板目と柾目


板目(いため)→年輪に接するように挽いたもので、


年輪は曲線模様になります。


幅の広い材が取れ、美しい模様が表れますが


狂いが出やすいです。


 


柾目(まさめ)→樹木の芯寄りに添って挽いたもの。


年輪が平行になり直線模様になりますが


狂いは少ないと言われています。


 


 


今日は木材ならではの性質や用語をご紹介しました。


プリントしてある物とは違い、天然の素材であるが故の表情は、


二つと同じものは現れないし、つくれません。


それこそ木の持つ温かみや個性ということに


繋がるのだと思います。


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