皆川明《つづく》展

こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。


 


先日、東京都現代美術館で開催中の


《ミナペルホネン/皆川明 つづく》


を見学してきました。


 



場所は、昨年大規模改修を経て、


リニューアルオープンした現代美術館です。


 


写真撮影可能な個所がありましたので、少しご紹介しますね。



 



入り口に入ると、たくさんのクッションが出迎えてくれます。


ファッションブランドとしてスタートしたミナペルホネンですが


生地のデザインから皆川さんが手がけられています。


手帳カバーやバッグなど、身近で使っていた生地などを


懐かしく拝見しました。


 



 



ここは洋服の森と名付けられた空間、


400着にも及ぶ服が、年代を問わずに並べられています。


これは、最新の服も過去の服も分け隔てが無く


価値に変わりがないとする、ミナの哲学が現れているのだそう。


 


それにしても、圧巻!


そして、いつまでも見ていられます。


 



家具の裁断も(革も布も)同じですが、


いかに効率よく型紙を置くか、


逆に考えると、素材を無駄にしないで使い切れるか。


ミナのアイコン的なミニバッグ(中央の小さなバッグです)は、


端切れを少しでも出さないようにと考えられた、


ブランド設立から間もなくしてつくられたモノだとのこと。


 



皆川さんの愛用品。


鉛筆の筆圧での強弱(かすれ具合)まで


生地のデザインに表現するよう指示が出ていました。


 



展示会のインビテーションカード。


かわいいなぁ。


 



この椅子の生地、擦り切れて下の黄色が見えています。


張地は、長年使うと傷みに見えますが、


それすらもデザインにしてしまう・・・スゴイ!


(こんな生地だったら、愛着がわきますよね!?)


 



展示会の図録です。


たくさんあるカバーの中からFOGLANDを選びました。


なぜか急に頭の中に「木と人の家具カリモク」という


コーポレートメッセージが浮かんできてしまい・・・(笑)


 


皆川明さんが「せめて100年続くブランド」として


続けてこられたミナペルホネンは、今年で25周年を迎えるそうです。


タイトルの「つづく」に込められた思い、


ブランドの継続はもちろん、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、


モノや人が連鎖し、何かを生み出していく生成のエネルギーを


想起させる言葉でもある、と綴られていました。


 


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ミナペルホネン/皆川明


つづく


東京都現代美術館


2019年11月16日~2020年2月16日


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