家具・インテリアの基礎知識・・・箱物の話
こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。
今日は箱物家具についての基本構造のお話しです。
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■箱物の各部の名称
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図でご説明します。
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■各部の構造
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◆天板
ムク天板と化粧天板とに大別されます。
①ムク天板
単材・巾ハギ材・集成材・積層材などの種類があります。
最近では、積層巾ハギ集成材といった、
新しい技術を用い天然資源を有効活用するものもあります。
②化粧天板
天然木(突板)やメラミン・プリント等の化粧板が
貼られている仕様で、内部構造によっても価値が
大きく変わってきます。
◆側板
箱物家具の側板構造は、ムク仕様から框(かまち)仕様へ、
そして現在では大半がフラッシュ構造に変化しています。
これは、材料の入手が困難なことに加え、軽量化を図ったり、
ひずみを防止することなどから、今では一般的になっています。
◆扉
扉は、中に収納したものを見えないようにする目的と、
中に収納したものをより美しく見せる目的とでつくられます。
よって、丁番や取手も機能重視のものと意匠重視のものに分かれています。
◆引出
引出しに使われる代表的な組構造です。
どれが一番強度があるということは言えず、
使われている材料に組構造が合っていることが大切です。
食器棚や飾棚、テレビボードなど、何かを収納するために
つくられる箱物ですが、ただ機能的なだけではなく装飾的効果をも生み、
また耐用年数の長い家具なので、どのような構造をしているかなども
ポイントに選んでいただけるといいな、と思います。