家具・インテリアの基礎知識・・・木材の話 その1
こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。
さて今日は、早速木材のご紹介をしたいと思います。
====================
■針葉樹と広葉樹
====================
木の種類はまず「針葉樹」と「広葉樹」に分けることができます。
針葉樹は針状のような葉を持ち常緑樹が多く、
広葉樹は広い葉を持ち、秋には紅葉し落葉樹と一般的に呼ばれます。
また英語では、針葉樹を「ソフトウッド」、広葉樹を「ハードウッド」と
言うように、それぞれで性質や硬さなどが異なります。
針葉樹→スギ・ヒノキ・アカマツなど
柔らかくて軽い
柔らかいため加工しやすい
肌触りが良く香りが良い
広葉樹→ミズナラ・クリ・ケヤキなど
硬くて重たい
強度があり傷がつきにくい
ここまででお気付きかと思いますが・・・
家具は広葉樹を使って製作されることが多いです。
我々はそれぞれの木の持つ特性をいかし、
その価値観をより良く表現できるよう使い分けています。
====================
■日本で使われる木材はどこから来るの?
====================
家具や建築・紙などに使われる木材のうち、
国産材がどれくらいを締めるかご存知でしょうか?
実は30%ほどが国産材で、残りは輸入材になります。
(30年前は25%ほどでしたので、少しづつ増えています。)
主な輸入先としては、
米材と呼ばれるアメリカやカナダからが17%と多く、
次いで欧州からが9%、
南洋材のマレーシアやインドネシアが8%となっています。
日本の森林面積は意外と大きく、
フィンランドやスウェーデンと並び70%に近い多くの面積を占めます。
ではなぜ国産材が使われなくなったか、
それは、30年ほど前から安価な木材を海外から入手できるようになり、
木を育てても売れず、森林の手入れをしても無駄なため山で働く人が減り、
森林の手入れが出来ないという、悪循環が言われています。
森林が荒れると気象災害を受けやすくなったりと
我々の生活にも深く関わっています。
以前、林業を題材にした映画(WOOD JOBなど)もありましたが
森林に少しでも興味を持っていただけるといいな、と思います。