家具・インテリアの基礎知識・・・張地の話 その2

こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。


先回は、布地の素材についてお話ししましたが


今回は、布地の織り方についてご紹介したいと思います。


 


====================


 ■織り方の基本「三原組織」


====================


織り方の基本は、三原組織と呼ばれる平織・綾織・朱子織から


成り立っています。


 


◆平織(ひらおり)


経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を1本づつ交互に織る織り方です。



 


◆綾織(あやおり)


経糸(または緯糸)を、織物の表面に斜めに浮き立たせた織り方です。



 


◆朱子織(しゅすおり)


経糸(または緯糸)を一定の間隔で飛ばし


織物の表面に経糸(緯糸)のみを浮かした織り方です。



 


====================


 ■綜絖(そうこう)と織機(しょっき)


====================


◆綜絖とは?


柄を織り出す装置(綜絖)には、


無地やストライプなど単純な柄を織る「ドビー綜絖」と、


紋紙(もんがみ)で指示を出し様々な柄を織る「ジャガード綜絖」


の2種類があります。


 


◆織機とは?


織機には、糸の側面を表面に出す「平織織機」と


糸の切り口を表面に出す「パイル織機」があります。


 


「パイル織機」


上下の経糸の間にパイル(ループ)糸を織り込み


経糸の間に渡ったループをカットすることで糸の切り口を表に出します。


(ループ糸をカットしない代表としてはタオルがあります。)


 


この2種類の「綜絖」と2種類の「織機」が組み合わされ


4種類の織物がつくり出されます。


いまある織物は、大よそこのいずれかに当てはまります。


 


 


身近にある布も、ルーペなどで拡大してみると


織り方や、糸の種類・太さなど様々で、


とても面白くご覧いただけるかと思います。


一覧に戻る