しばらくぶりのリアル展示会→IFFT国際家具見本市


こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。


先日、国際展示場で開催されていた「IFFT国際家具見本市」を見学してきました。


コロナ禍で昨年は開催されなかったため、二年ぶりとなります。


 


まずは、ドマーニ日本橋にも展示があり、なじみ深い


カリモクケーススタディ」のブースから。



 



 



カリモクケーススタディ、木部塗装は2色用意されているのですが、


今回はナチュラルな「ピュアオーク色」に絞り展開しています。


明るく自然素材の良さが伝わる、ブランドコンセプト通りの空間でした。


 


この、カリモクケーススタディも手掛けている


建築家の芦沢啓治さんがディレクターを務めた「+TALENTS」というブースも


少しご紹介します。


 


コロナ禍で、このような展示そのものが急速に減ってしまった今を緊急事態であると感じ、


若いタレントを発掘する場のTALENTSを今回は+TALENTSとして、


プロフェッショナルなデザイナーや建築家の方たちの力作を見ていただく場、として


設けられたそうです。



こちらは、カリモクケーススタディでもデザインを行っている


ノーム・アーキテクツの椅子たち。


 



こちらは、数多くの、家具などのプロダクトデザインを手掛けていらっしゃる


川上元美さんの椅子。


原寸大で描かれた意匠図が、モダンアートの様です。


 



こちらは、インターオフィスの代表を務めていらっしゃる


寺田尚樹さんデザインの「MIFFY SOFA」。


ベルト通しのクロス部分がミッフィーを思わせることからこの名前がついたそうです。


 


ほかにも、ご活躍されている方たちの家具の展示が様々されていました。


 


実は展示を見学する前に、芦沢啓治さんのトークショーも拝聴したのですが


その内容もとても面白いものでしたので、いつかご紹介できたら・・・と思います。


 


 


今回カリモクでは、2か所に分けて展示を行っていたのですが


こちらでは、国産材を活用したおもしろい展示を行っていました。



 



これは「朴(ホオ)」という北海道産の木でつくられたブロックです。


葉には殺菌効果があるそうで、朴葉寿司や朴葉味噌などに使われいます。


こうしてみると、随分と濃淡のある樹種だなーと感じます。


 



そして、この朴の木でつくったスツールが、こちら。


材の濃淡がしっかりと出ていて、個性的な仕上がりに。


 



続いて、こちらは「一位樫(イチイガシ)」(展示は宮崎県産とのこと)。


公園木や庭木として身近な存在で、とても重厚で堅牢なので


昔から鍬などの農具の柄や剣術の木刀などに使われてきたそうです。


木目がぎゅっと詰まっていて、いかにも硬くて重そうです。


 



この一位樫をつかってつくられたのが、一番右のダイニングチェアです。


ちなみに、このダイニングチェアは今年の新作「オオミチェア」。


建築家の藤森泰司さんがデザイン、小径木でも対応できるので


様々な産地材活用を今後も行っていくとのこと。


 



そして、このブースをデザインしてくださった、


建築家の熊野亘さん作の「マス(MAS)」。


やわらかくて、今まで家具としてつかい辛かった針葉樹であるヒノキを


そのまま活かすデザインとなっています。


 


実はこの展示ブース、床面がむき出しなのですが、


展示会のために大きなごみを出したくなかったから、なのだそう。


いままで家具として使うことの出来なかった針葉樹にフォーカスし有効活用したり


いままでパルプにすることしか出来なかった小径木を


構造を工夫したり技術開発したりして、家具として命を吹き込んだり。


 


SDGsやサスティナブル・エコなどと、地球環境のことを考慮した企業としての取り込みが、


少しでもみなさまに伝わっているといいな、と感じる展示会でした。


 


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